政府は2025年までに、キャッシュレス決済比率を40%に引き上げるのを目標にかかげていることもあり、今では80%近いタクシー会社がキャッシュレス決済を導入しています。
増え続けるキャッシュレス決済に、タクシー運転手はどう感じているのでしょうか。キャッシュレス決済について調査したことをまとめました。
日本を訪れる外国人観光客は年々増えつづけており、2018年には3,000万人を突破しました。2025年の大阪万博ではさらなる増加が予測されています。
外国ではタクシー料金の支払いを現金でするケースが少ないため、日本を訪れた外国人にとって、キャッシュレス決済は当たり前。観光客が増加するにつれ、今後も増え続けるとみられています。
「ミドルシニアのお仕事ナビ」を運営する大成広告社が調査した報告によると、キャッシュレス決済についてどう思うかの質問に対し、「楽になった」と答えたタクシー運転手が半数近くにも及びました。
ICカードの先駆けとしてSuicaの開発がスタートしたのが1987年。電車やバスなどの交通機関の支払いが、ICカードや電子マネー決済になって20年近くが経ちました。タクシー業界においては、これからますますキャッシュレス化されていくことが予測されます。
キャッシュレス決済では現金のやり取りがないため、「お釣りはいらないよ」という声があがることが少なくなったのだそう。その分、タクシー運転手の喜びでもあるチップが減り、27.8%の運転手は寂しいと感じているようです。
しかし、キャッシュレス化が進んでいる外国では、チップもクレジットカードで支払えるということが分かっています。日本でもキャッシュレス時代の到来に備え、チップに対応したアプリなどが導入されるといいですね。
機械慣れしている運転手ならば心配いりませんが、なかには苦手な方もいますよね。キャッシュレス決済を導入したタクシー運転手の中には「機械がよく不具合を起こす」「納金処理が面倒」というネガティブな意見もあるようです。
キャッシュレス化により、時間の短縮やおつりの準備などの手間が省けますが、技術面のトラブルが解消されることに期待したいですね。
近年ではタクシーの後部座席に取り付けられたタブレットで、クレジットカード・交通系IC・電子マネー・決済アプリなどすべての決済が可能になってきています。
さらに、多くの言語に対応していることから、英語に不安がある運転手でも、外国人の乗客をストレスなく乗せられるようなることでしょう。
タクシー業界のキャッシュレス決済は、近ごろ増えている「サインレス配送」と似ています。ある大手の通販会社は、宅配の受領サインによる手間を省くことで、より効率的に配送が行えるサインレス配送を実施しています。
チップがなくなることは確かに悲しいですが、乗客が降りる際に、小銭を数える時間をなくすことで、タクシードライバーはもっと効率的に稼ぐことができるでしょう。とくにタブレットなどの機械に慣れている世代であれば、これまでのタクシー運転手よりも多くの収入を手にできるかもしれませんね。
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