タクシー運転手がおすすめの職業である理由のひとつとして、やはり“稼げる職種である”という点は外せません。
なかには固定給制を採用している会社もありますが、多くのタクシー会社では歩合制が主流。時給いくらで何時から何時まで働いていくら、日当いくらで何日働いて月いくら、という給与体系ではないのです。
つまり、働いたら働いただけ、収入が増えるというわけ。これなら、たとえどんなに忙しくても働きがいがあるというものでしょう。
また、完全歩合制ではなく、固定給+歩合給システムを採用しているタクシー会社もあります。
もし「はじめての職種だし、完全歩合制は不安」というのであれば、こうしたタクシー会社をチェックしてみるといいでしょう。
では、実際、タクシー運転手はいくらくらい稼いでいるのでしょうか。
男性タクシー運転手の場合、ボーナス込みの賃金年間推計額はおよそ332万円(出展:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「平成28年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」)。しかし、この数字を見て、「あれ、日本の平均年間給与は約420万円だから、それよりも低くない?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、これはあくまで平均の年収。固定給のタクシー運転手もいれば、歩合制の方もいます。また同じ歩合制でも、ガンガン稼いでいる人もいれば、「月々暮らせるだけの収入があればいい」と、さほど意欲的に稼いでいない運転手もいるのです。
歩合制のタクシー運転手だと、十分に年収600万円は可能だといわれています。800万円を超える年収を稼ぐタクシー運転手も珍しくありません。道路や地理、需要のある時間帯・場所を勉強し、精力的に働けばそれだけ収入に反映され、頑張り次第で稼げる、まさに“やりがい”のある職業なのです。
もちろん、相応の努力をしないと収入は伸びません。安定した収入という面でも、固定給に比べ歩合にはリスクがともないます。こうした点も理解し、自分に適した稼ぎ方を見つけてください。
生命保険や損害保険をはじめとした保険業界も、多くは歩合制をとっています。新規契約をとるだけなく、どれだけ継続して保険に加入してもらえるかも収入を左右します。
保険業界は、法律が改正されたり、社会事情にあわせて保険の新商品が発売されたり、修正されるのは日常茶飯事。常日頃から情報収集と勉強が欠かせないうえ、顧客に最適なプランを提案する能力も必要なため、転職レベルは高めです。
新車・中古車にかかわらず、自動車高い車を売れば、そのぶん収入に反映されます。低価格の車や利ザヤの小さい車しか売れないと、当然、収入も低いまま。
だからといって、高級車はそうそう売れるものではありません。高級車のディーラーか、大衆車のディーラーか、それとも中古車販売店か。どんな販売店に転職するかでもとるべき方針が違ってきます。
賃貸はともかく、戸建てや土地、マンションなどの不動産販売業だと、大きな金額が動くぶん、一度の契約成立で大きなマージンを得ることができます。
ですが、数千万円、ときには億を超える物件を売るわけですから、決して容易いミッションではありません。歩合は大きいものの、チャンスも少なく、確実に契約に結び付けるだけのスキルは必須です。
美容師やネイリストなど、美容業界も歩合制を多く採用しています。とくに、指名制度をとっている店舗などは、顧客満足度を高めることでリピーターが増え、着実に収入を伸ばすことができます。
ただし、指名料を含めた単価が低いうえ、接客力・技術力をともなっていることが求められます。
人材派遣会社でも、歩合制をとっている会社はいくつかあります。この業界の歩合の魅力的なところは、自分が紹介・仲介した人材が派遣先で働き続けてくれれば、その期間、歩合給が得られる点。
この仕事は、人材と会社をマッチングさせる能力が必須項目。求職者の長所・短所、派遣先会社の社風や求人内容などを熟知しておくことが必要です。
帝産タクシー
祝い金
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ヤサカタクシー
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